
Logic ProとFinal Cut Proのアップデートに続き、AppleはiPhone向けFinal Cut Cameraアプリもアップデートしました。新バージョンでは、HEVCコーデックを使ったLogビデオの撮影や、Apple Log LUTを使ったLogビデオのプレビューなど、様々な機能が追加されました。Final Cut Cameraの新機能について詳しくご紹介します。
iPhone用Final Cut Cameraの新機能
Final Cut Camera の最も大きな変更点の一つは、Log エンコードされた HEVC ビデオを撮影できるようになったことです。これまで Log エンコードは、多くのファイルサイズを必要とする ProRes ビデオでのみ利用可能でした。今後は、Log エンコードの柔軟性とダイナミックレンジの向上に加え、より小さな HEVC ファイルサイズを実現することで、ユーザーはその恩恵を受けることができます。
さらに、今回のアップデートでは、Log録画中にLUTプレビューを有効にするオプションが追加され、Apple Log LUTを適用したSDRまたはHDRで「元のシーンの鮮やかさ」を確認できるようになりました。iPhone 16 Proユーザーの場合、Final Cutカメラのアップデートにより、映画のようなスローモーション撮影が可能な120fpsの4Kビデオ撮影も可能になります。
さらに、Apple は、ユーザーが写真を撮影する際の構図を決めるのに役立つ高度な傾きとロールのインジケーターも導入しています。
ご存知ない方のために説明すると、Final Cut CameraはAppleのアプリで、クリエイターが「ワイヤレス接続で遠隔操作し、強力なプロ仕様のコントロールでビデオの各アングルを操作できる」ものです。当初はiPadからiPhoneのカメラを操作するための補助ツールとして提供されましたが、iPhoneではスタンドアロンアプリとしても動作します。

このアプリを使えば、ホワイトバランスやマニュアルフォーカスなどの調整に加え、ゼブラのモニタリングやオーディオ測定も可能です。また、ISO感度やシャッタースピードの調整機能も備えており、解像度や動画フォーマットの切り替えも簡単です。インターフェースは非常に分かりやすく、iPhoneのバッテリー残量とストレージ残量も表示されます。
Final Cut Cameraを使えば、iPad上のFinal Cutプロジェクトにメディアを簡単に転送したり、接続された外部ストレージに映像を直接保存したりすることもできます。このアプリはApp Storeから無料で入手でき、iOS 17.6以降を搭載したiPhoneが必要です(一部の機能は最新のiPhoneが必要です)。
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